ゆきどまりの風景

ふと目覚めてベッドから身を起こすとはげしく頭痛がして
2リットルのペットボトルのウーロン茶をガラスのコップに注いで
一気に2杯飲み干した
窓の戸をすこしあけて外の様子をうかがうと
池袋の裏通りが昨夜からの雨に濡れていた
人通りの絶えたうす暗い早朝の街
街頭の蛍光灯は
アスファルトの上を流れる雨水に無機質な光を投じている


ふり返って傍らで寝息をたてている恋人を見やる
窓際にしばし佇み
思考の淵に沈み込む


この冷たい夏に
この冷めてひび割れしそうな気もちを
一体どうしたものかと


そしてまた横になり目をつむった