2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スウィーツ・ジャンキー

あの人のやさしさはたまにうっとうしくて あまいものができかけのむし歯にしみるよう でもたぶんなくなったらとても困る 甘やかされることに慣れきったワガママな子供みたい

梅雨、夕方、雨上がり

降りに降った雨は唐突に止んで 外は明るくなり 雲の切れ目からのぞいた青空は 胸のすくような 甘いような 色で 歩きながら見上げたら目が離せなくなった 総天然色の蒼いあおい空。 そこいらの花や緑も まるで何かの冗談みたいにそろいもそろって色鮮やかで …

夜の水槽

雨は小降りになってきた夜ふけ。 湿度はやたら高そうで、 空気中の水分に手でさわれそうなほどだ。 暑くも寒くもなく、アジアと呼ぶには穏やかすぎる、この気候。 梅雨だなあ、としみじみ。 適温の水槽の中にいるみたい。 そう、蛍光灯に照らされて泳ぐ魚み…

今日は一滴も飲んでないぞ。やればできるじゃないか! でも明日は友だちと飲みに行く約束をしたのです。ふはは。 日記やら言葉やらが頭の中でうまくまとまらない。形にならない。 時間ばかりが経っていく。イライラする。 雨のせいか、生理まえだからか。 昔…

ねたみ?

自分に持っていないものを持っている人がうらやましくていじけた気もちになることがこのところよくある。 でも今のところそんな気もちの自分を突き放して眺められるから大丈夫。だと思う。 「せっかく生まれてきたんだから。 いろんなことをしよう。おかしい…

夏の手前の夜

酔っぱらってぱたんと寝て起きたら、風が木の葉を揺らす音が聞こえたので、ベランダに出てみた。梅雨を忘れるようなすずしい風が吹いている。空を見上げる。ところどころ空がのぞいた曇り空。はげしく雲が流れている。月は見えず。目の前の道路を親猫と子猫…

自分と世界とがつながっていることを しょっちゅう見失ってしまうから しっかり地に足をつけて生活している人に憧れる まじめに生きている人の言葉は清潔な香りがする わたしもいつかそうありたい

火あそび

恋は花火のようなものだというけれど 花火の終わりは時にひどくさびしくかったり 色とりどりの残像が目に焼きついて離れなかったり 煙がいつまでもそこらに白く漂って なかなか消えなかったり するんだ 取り扱いには十分気をつけて 正しく楽しく遊びましょう

だらしなく眠る

布団をとり入れて畳まずぐしゃぐしゃのところにもぐり込んでそのまま寝てしまうのは結構好き。今も、その状態。

眠気

雨の日はやたらと眠くなる。雨音のせいか気圧のせいか知らないけど。

「走ってる子供 しゃべってる声 小さな幸せ ペンキのにおい バッタバッタゆれる 青いトタン屋根 風がふく 風がふく 狭い世界で 生きてる人に あいさつをかわし 時は過ぎ去る いいこともなく 悪くもない どうでもいい この静かな時を」 フィッシュマンズ「静…

声の出てくるところ

以前、文章のよしあしはそれを書く人間のよしあしではなく、どの部分をどのように翻訳するかによる、というようなことをどこかで読んで、なるほどーと感心した。文を書こうとするとき、そのことをよく考える。文体という言葉は、じつのところ、どうも実感が…

それは夜半すぎに

机のまえにじっと座って夜を過ごしていると、時計の秒針の音がやけにうるさく聞こえることがある

海の上の星空

沖縄行きの船の上でみた夜の星がきれいだった、あれはそう、もう8年も前のこと。

世迷言

たった一つのことだけ誰よりも上手くできる人になりたかった。 いくつかの飛び込み台によじのぼっては転げ落ちた。 どうしてか上手く行かなかった。 しまいには病院に行く羽目になるくらいだから そもそもの根本からして間違っているのかも、と今日ふと思っ…

せめて星を。

夜の曇り空は好きじゃない。星も月も見えないと閉じこめられたような気分になる。 昼の曇り空は嫌いじゃないけど。

すれちがい

だって私の世界とあなたの世界が同じであるという保証は何処にもないし。

六月

暗い空、雨に打たれて奇妙に色鮮やかなあじさい、傘、長靴。 公園の水たまり。虹色に浮く油はどこから来たのだろう。 水をたっぷり含んだ重たい空気。じんわりと肌にまとわりつく。 かたつむりの通った跡。ぬめぬめと光る。 いつのまにか記憶に焼きついたイ…

夕空

一日ぶりにのぞいた胸のすくような青空。雲の動きが速い。風、強い。