2004-01-13 エアポケット 家人も猫も寝しずまった夜ふけ CDをかけて布団にくるまって これまでに何度も読んだ本の頁をめくる 足にふれる毛布のやわらかな感触 慣れ親しんだストーリーをなぞる 落ちついた色の明かりと低く流れる音楽が 部屋の空気をゆるくあたためる 今ここには 焦りも 不安もなくて 流れの止まったみたいな空間 ぼうっと身をひたす そうしていられることのしあわせとか はかなさ とか 遠くから見るような気もちで ふと目を凝らしてみたり 午前2時の一歩手前