「おやすみのまえに」




体はくたびれているし頭の中はかすかすの空っぽなんだけど
さみしいとよるべないとうすぼんやりが混ざったようなとらえどころのない気分で
ああでもないこうでもないと言葉を貼り合わせている


ちょっとでいいからどこかの誰かとつながっていたくて
でも「どこかの誰か」なんてほんとはウソで


さっき遠くの街の君のこと思って笑ってしまった
あんまりにも遠くて


できることなら君の心をつついてふるわせたいよ
わたしがここにいること
ほんのちょっと
思い出して
くれたら
いいな




おやすみなさい