一昨々日

平日に休みをとって久しぶりに銭湯へ行った
車に乗って一人で行った
寝不足でぼんやりしたまま
もっとぼんやりしに行った
ひろびろとした湯につかって
空やカラスや木々の緑をただ眺めたり
裸の女のひとたち
老いも若きもとりどりに
見ているうち
自分すら外から眺めているような
体と湯の境目が溶け出すような
とりとめない感覚
あてどなくめぐらす思い
ゆらめく湯にゆったり手足を伸ばして
手足の指先がふやけてしわしわになるまで
そこにいた