ぬくもりの記憶

何がどうしたってわけじゃないのに
今さら


何でだか
すこしだけ
さびしくて


(どうやらそのように感じてるみたいで)


もやっとした胸のうちの空洞は
わずかながらも
いかんともしがたくて


布団の中で電気あんか胸に抱えて
丸く小さく縮こまって眠る


温もりを共有したいくつもの遠い記憶を胸に抱えて
今はひとり

長く冷たい冬の夜に