miyamya2005-06-29

片目が腫れふさがったままずっと
生きてきたんだ
あの夏から


奥行きのつかめない
遠近感のない世界で
手を伸ばすことも忘れ
臆病なカタツムリみたいに
のろのろと這いつくばって


君の声に一心に耳を澄ませていたら
胸の奥からふいに
忘れてた言葉が
こぼれ落ちてきた


ありふれた魔法でかまわない
これからもずっと夢を見させて