2005-07-29 ナツヤスミ雑感 説明できない 両手に抱えて立ちつくす 頬をつたうのは涙じゃなくて汗 見つけたのは波に洗われた色ガラス わたしだけの たいせつな 夜中にも止まない蝉の声 蚊取線香の灰がこぼれて床を白くする 匂いや音は記憶を揺さぶり いくつもの遠い夏がビーズ細工のように線でつながれて 一瞬きらきらと闇に映える いつか夜の川縁で花火をしよう 暗いなかビールを飲んで笑おう 川音に耳を澄ませて 見上げた空に星を探して 手をつないで 夏の長い夜を一緒に遊ぼうよ