緩衝剤
最近ライブの帰り道に必ず「8月の現状」を聴いていることに気づいた
昂揚した気分が少しずつ収まりつつも
まだ日常に着地しきれずにいる時
ともすればさみしさに転びそうなむき出しの感情を
やわらかな興奮がやさしく包み込んでくれる
片手で数えるほどの人としかすれ違わない深夜の住宅街
真冬の星空を見上げつつ
凍えながら自転車をこぐ
気持ちは雲のようにふわふわ宙に浮いたまま
今日もいいライブだったなあ
明日からも何とかやって行こう
音楽に揺られたまま夜は更ける
振り幅は徐々に狭くなるけれど
きっと夢の中でも鳴り響いてる