2006-03-15 旅の朝 まだ普段の生活圏内にいるのに 旅の時間はもう始まっていて 目に映る景色は既に非日常のそれ 浮ついた足元がどことなくくすぐったいような 車窓が四角く切り取った夜明け前の蒼い街並に見とれ 開いたドアから流れ込む早朝の空気が顔を撫で 昂揚した気持ちはいくつもの旅の記憶まで呼びさまし ちょっともの悲しくもなる