2006-03-27 さくら 日が長くなってきた 起きると5時半でも外が明るい 早番を終えて外に出ても明るい 昨日の帰りは 空気がゆるりほどけているような 春にようやく肌で直に触れた気がした 桜並木をじっと見上げながら自転車をこいだ ところどころでつぼみがほころんで 花をのぞかせて始めていた もう二度とはやって来ないこの冬の寒さにさよなら 季節はいつだって容赦なく私たちを呑み込んで先へ進む 思い出は増えていく一方 戻れない瞬間 守れなかった約束 交わした言葉 抱えきれずにこぼれ落ちて闇に消える 桜の花が散るように