月に照らされた

日曜日、多摩美の学園祭でゆらゆら帝国のライブを見てきた。
せっかく無料なので、普段一緒にライブに行く友達でなく、大学の友達を誘って行ってきた。野生動物をケンキューする会に所属しながら、思春期のヒーローがブルーハーツ(私)や筋肉少女隊(Kさん)やソフトバレー(Nさん)だった私達。2人ならきっと楽しんでくれるはず、と思って。
飲み友達のNさんと先に会場入り。屋台の出ている賑々しい一角で昼ビール。グラウンドのはしっこに座り込んで、青空を仰いでアルコールを摂取。音楽サークルの屋台からは生演奏が聴こえてくる。もう一度学生やり直してサークルで仲間と音楽やりたいいい、と心から羨ましくなる。
ライブは、超絶に格好よかった。坂本さんの、温度が低いというか、醒めた狂いぶりの一部始終をつぶさに見ているうちに、知らず知らずのめり込んでしまった。バンドのアンサンブルのかみ合わせが絶妙のバランスで、これぞロックバンド、という感じ(あんまりわかってないのにわかったようなこと書いてすいません)。いいもん見た。
葉の茂った大木の上、丸い月が徐々に上って姿を現し、ステージ上空で明るく光ってた。
ライブの直後は打ち上げ花火が次々と夜空を彩る。ブラーヴォ。
ライブ後に合流したKさんと3人で駅まで歩いて、飲みに行った。ついつい長居してしまい、終電でどうにか帰り着く。
Kさんの、今の彼女が本当に好きで、影響を受けて自分がずいぶん変わったよ、という話が心に残った。話自体というより、話ぶりが。



闇夜はまだ続くけど
雲の切れ間から一瞬
射し込んだ月明かりに
照らされて
行く道がちらっと見えた
そんな気がした