before dawn

miyamya2006-11-13

軽く酔って本を読みながら夜早くにことんと寝入ってしまい、電気のついたままの白々と明るい部屋で夜半過ぎにぱっちり目が覚める。このところ仕事のある日はほぼ毎晩のことだ。大抵何らかの夢を見る。目覚めたとき両手が痺れていることもよくある。起き出してようやく顔を洗って化粧を落とす。不経済で不健康な悪循環だと頭では理解しているが、日々流されてなんとなく過ごしている。

月曜の早朝4時半に目が覚めたら、3時間ほど前に友達からメールがきていて、月が綺麗だというのでベランダに出て夜空を見上げてみると、天頂に三日月が光り、星々がらんらんと瞬いていた。晩秋の澄み渡った夜空にため息がこぼれる。思い立って、台所でミルクティーをいれてフリースのポケットにMD(ダーティースリー)を突っ込み、ベランダの長椅子に座り込んで、手すりに頭をもたせかけ、じっくりと星空鑑賞。ミケがやってきてまとわりつく。東の空のきわが次第に明るんでいく。つま先がじんわり冷えてゆく。時おり人の姿も見られる。カラスの第一声にミケが顔を上げる。徐々に色あせていく夜空。

夜が明けるはやさは思ったよりずっとゆっくりしていた。
ひたひたと夜が去り行くのを、私は息をひそめて見送った。