ほのぼのもぐもぐ

オニが来た

オニが来た

この人の本は以前わりとよく読んだけど、独特の塩っ辛い読後感があまり好きになれなくて、しばらくご無沙汰していた。今回は、装丁を手に取って見たかったのと、「介護小説」とどこかに書いてあったのを見て、興味をひかれて。別居中の旦那の両親との同居生活を日記形式で描いた話で、介護というよりその一歩手前の状態。塩気はだいぶひかえめで、淡々とした感じがどこか「つれづれノート」に似ていて懐かしい。ほのぼの。
定食ニッポン

定食ニッポン

昨日、本屋で何か文庫がほしいんだけど決められずにうろうろ徘徊していたら発見し、購入後、むさぼるような勢いで読んでしまった。筑摩文庫から出ている前2作(定食バンザイ! (ちくま文庫)がんがん焼肉もりもりホルモン (ちくま文庫)←面白くて美味しそうで笑える!)に比べると話の脱線ぶりが控えめで、やや物足りなく思えたが、この人の文は内容の面白さもさることながら、そのしゃべりっぷりを聞いていたい、という感じなので(「酒とつまみ」の編集長や東海林センセイ系)、思いがけず一冊読めて嬉しかった。おかげでくたびれた心がいくぶん元気を取り戻したような。さっそく影響されて今日の晩ごはんは母と外食した先であんかけ焼きそばを食す。でもすんごい不味くて悲しかった。