going my own way

ここ数日、変な時間に寝たり起きたりしているので頭がぼーっとしてるのかもしれない。仕事が休みの月曜の昼間、のんびり洗濯して洗濯物を干してシャワーを浴びて、浴室で体をふきつつ再び洗濯機を目にしてようやく、そういえば洗剤を入れてなかったことに気づいた。ショック。まあ一度くらいどうってことないさ、と自分に無理矢理言い聞かせる。
夕方早くから友だち2人と全品半額セールの居酒屋で飲む。付き合いが長くて半ば親戚のような気心の知れた関係なので、自分から話さず2人のやり取りをただ聞いてるだけでも全然さみしくない。たくさん食べて飲んで気分よく酔っぱらった。

きょうの漬け物

きょうの漬け物

高山さんの日々ごはんで感想を読んで、読んでみたいなーと思って借りてみたら、本当にすごく良かった。期待以上。「女の子」特有の不透明な、濁った感じだなというのが第一印象。読み進めるうち、文章の一つ一つが素朴でしみじみ味わい深くて、まるで学生のとき彫刻刀で彫った版画みたい、と思った。漬け物のことだけでなく、京都の行事や暮らしぶり、身近な出来事が丁寧につづられている。全然、どこも急いでないところがまた素晴らしい。手元に置きたい本。京都大好きな友達のTさんに何としても読んでもらおう。

私はここで働くようになってから、どちらかといえば、上品に漬けた浅漬けより、どこかどん臭い感じのするヌカ漬けのほうが好きになりました。ですから、「いい匂いね」といわれれば、もちろん嬉しいですし、また、「臭いなぁ」といわれても、心の中では、なぜかニヤリと笑っているのです。

一年なんて本当にあっという間です。ふと気がつくと状況ががらりと変わっていて、たまの休日、秋晴れのこんな気持ちのいい青空を見上げると、置いてきぼりをくらったような、さみしい気持ちに襲われます。(中略)同じ一年なんてありません。だから、日々丁寧に過ごしていこうと思うのですが、やっぱり雑に過ごしてしまうのでしょう。

今日は出かけるまで布団の中でいろんな本や音楽をとっかえひっかえして気分良く過ごしていたのですが、この本を読んでいたら無性にユーミンが聴きたくなって、今ひさしぶりに「sweet,bittersweet」をかけてます。しみるなあ。

死をポケットに入れて

死をポケットに入れて

この本も、何気なく手にしたのですが、すごくよかった。最高。ブコウスキーを大好きな人ってきっとみんな、この人の本当のよさを理解できるのは自分だけだ、もしくは、自分の本当の気持ちをわかってくれるのはこの人しかいない、みたいに感じるんじゃないかな、という気がした。よく知らないんだけど。翻訳にも愛を感じます。
どこも面白いんだけど、特に笑えたところ(挿画含めて)。

なるほど、わたしはその場でやめるべきだったのだ。わたしは女の上からずり落ちてこう言うべきだったのだ。「なあ、こんなことやってるなんて俺たち何だかすごくばかみたいだぜ。俺たちゃ自然界に弄ばれてるただの道具にしかすぎないんだ」
「いったいどういうこと?」
「つまり、たとえば二匹の蝿がやっているのを、じっくり観察してみたことがあるかってことさ」
「あんた狂ってるわよ!こんなところにいられないわ!」

2人とも、表現している世界は全く違うんだけど、手の届く範囲の出来事を自分の言葉で誠実に表現しているという点は似通っていなくもないような。