おいしくて笑える

ひとりひとりの味 (よりみちパン!セ 28)

ひとりひとりの味 (よりみちパン!セ 28)

なんといってもここに平松さんを起用するという人選がニクイよなーと思う。旬だし、適切。内容は、YA向けという基本をしっかり押さえつつ楽しく読ませる感じで、さすが。ほんとに中学生の頃に読みたかった。「きれいに食べる」については、考えさせられた。平松さんの文章はなんとなく佐野洋子さんに通じるものがある気がする。どこかあっけらかんと突き抜けた感じ、中央線沿線才女ワイルド系(母は強し)、みたいなイメージ。
食べられるのに、いやぁなもの、という項の文章が、これぞ本領発揮という感じで、笑った。

湿気たせんべい/パリッ、威勢のいい音が鳴ると思いきや、歯のあいだでへなーっ。膝かっくんです。しかし、それでもめげず、しんなり具合を味わいながら黙々とぜんぶ食べ切るのがひととしての正しい道です。

昨日の夜、仕事から帰ったら食べるものがわずかな残りものしかなかったので、チーズ入り焙り揚げ、をやってみた。油揚げの切れはしにとろけるスライスチーズを入れてフライパンで焼いて、しょうゆをたらして食べたら、ほんと、びっくりなうまさで、まいりました。お酒のあてにピッタリ。