リスタート

先週から、月木土月とライブに出かけたので、さすがに余裕がなくなって、一週間さぼってしまいました。慌ただしくてくたびれもしたけど、ライブはどれもよかったです。でも本来はヒマ好きなので、無事に過ぎ去ってくれてほっとしてます。今月後半は、ライブは1つしかなくて、友だちとの逢瀬が続くので、それはそれで楽しみ。何においても、重なるときは重なってしまうのは、欲ばりだからだろうか。
3月にたまたまライブを観て、この人と一緒に音楽をやれたらなと思って、無謀にも連絡を取ってライブに通っていた方に最終的に断られてしまったのだけれど、ご自身の音楽に対する気持ちをメールに真摯に綴って下さって、胸打たれた。しかもここで関係が終わりじゃなくて、これから長く付き合って少しずつ親しくなれそうな感じで、嬉しい。結果には至らなかったけど、思い切って行動を起こして、本当に良かった。自分はまだまだ甘いということも身に染みてわかって、勉強になったし。徒労や無駄に思えてくじけそうになることもしょっちゅうだけど、自分なりにできることを自分のペースでこれからも探って行けたらと思う。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

ばななさんの日記で見かけたあとよそのブログでもとりあげられているのを見て、生物学をかじった人間としては読んでみなくちゃと思って。出てくる専門用語のほとんどには覚えがあって懐かしかったけど、内容はだいぶ忘れてしまっていた。学生実験でほんの少し使った遠心分離器や、PCRのプラスチックの使い捨てチップなんかが突然ありありと思い出されて、ピペットの扱いが私は超下手くそで苦手だったけど上手な人は初めから本当に上手だったなーとか、そういう些細な出来事もよみがえってきて、やはり机上の理論より実際に体験したことの方が強く印象に残るものだなと思った。有名無名を問わず様々な研究者達の人間ドラマが生き生きと描かれていて面白かったし、細胞に対する物理学的なアプローチは興味深かった。何と言っても「生命とは何か」という問いに対する、最先端の研究結果に筆者自身の問題意識を重ね合わせた現時点での答えが、わかりやすく誠実ですばらしかった。