イジワル

女子のイジワルというのは本当にいやなものである。意地悪にもいろいろ種類があると思うけど、うちの職場のお局様は、一見いい人そうに振る舞いつつ実に計算高く効果的に意地悪を周囲にまき散らし、やっかいなことに意識の表層ではどうやら自分がいい人だと思い込んでいる様子。頭いいんだかわるいんだかさっぱりわからん。もういや。運のよいことにこれまでわたしは女子のイジワルにあまり関わってこなかった。きょうだいは弟2人だったし、深刻なイジメにあったこともない、高校は女子校だったけど頭のよろしい女子達は表面上は穏やかにふるまっていたし、大学のサークルは毒舌家の集まりだったけど、意地悪というよりは好き嫌いがはっきりしていて頭の回転が良いだけで、心根は(おおむね)優しい人たちだった。卒業後も、基本的に周りの人によくしてもらったことしか覚えてない。まあ、わたしが人の心の機微にうとくてイジワルに気づけなかったせいも多分にあるけれど・・・。意地悪がただイヤなわけではないし、善人ならそれで良いというわけでもない。もちろん。わたしにだって意地の悪い面はたくさんある。ただそれを実際に周囲にどう向けていくかという問題だ。クリスチャンでこそないが教会学校キリスト教に洗脳されて育ったわたしには全く理解できない。おつぼねのバカー(よっぽどストレスがたまっているらしい)。そして、わたしは嫌われているからまだいいとしても、そういう人に好かれるとそれはそれで気苦労が絶えないということもよくわかった。いずれにしても迷惑です。
でもこないだ読んだ「うめ版」の「実社会」の項に「虚偽と欺瞞に満ちている」とあって、そういうものなんだなーとしみじみ感じ入り、折にふれて思い返しては噛みしめている。
めずらしく長文と思ったら愚痴でした・・・すみません。

指先からソーダ

指先からソーダ

適切な言い方じゃないかもしれないけど、独特の「鼻持ちならない」感があって、そこがなんか好きだ。職場でたまに迷子の幼児の手を引いたりすると、熱くてしっとりしていて、大人と全然違ってびっくりする。ナオコーラさんのエッセイの率直で素朴で堂々とした印象は、そんなイメージ。装丁の色合いも好き。
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

はじめのうちは話にそんなに入り込めなかったけど、段々のめりこんで、最後には圧倒された。奥行きのある物語。技巧的に過ぎる感もあるけど、切なくもあり、いい小説でした。
最近、小説といえば伊坂作品しかまともに読んでない気が。