休日、窓の外

布団に寝そべり
本を少し読んでは休んで顔を上げる
窓の外をぼんやり眺めたり、眠ったり
CDを何枚も何枚も聴いた
明けない梅雨、休息と音楽と読書、夏の空の下
ちょっとさみしくて薄暗くて心安らかで
時の流れがやさしかった


厚くたれこめた雲の合間にのぞく
はるか遠くの空の果て
その透明な水色をじっと見ていた


梅雨の終わりを見届けるような気分で


子供の喚声、歪んだカラオケ、祭りのおはやし
やけに涼しい団地の夏祭り
今年もやってきて、過ぎ去った


今は強い陽射し、蝉の声
本当の夏がもうすぐ始まる