life is beautiful

久しぶりにまとまった雨の降った翌日
すっかり晴れた日曜日の朝の空気は
きれいに澄んでしんと静かで
まっすぐな朝日が世界を清めているようで
おごそかな気配すら漂う
朝の教会の礼拝の雰囲気をなんとなく思い出した


おはようございます


仕事へと自転車をこぐ、ある寒い朝
グラウンドの枯れた芝が霜に一面うっすら白く覆われている様子を
横目で眺めたら
急いでいる自分の意識とは裏腹に
頭のどこかで何か遠い記憶みたいなものが
ゆっくりと立ち上がってきた


それはいくつもの印象が絡まってごっちゃになったような何物かで
一見あいまいなようでいてひどく鮮明で
単純に言葉に置き換えることができず
子供のようにただ立ち尽くしてそれを眺めるしかない私が
私の中に1人いた


長く生きていくってなんかちょっと変で
面白いことかもしれない