ひとり あるく
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: 文庫
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「孤独ってえのがそもそも、心の輪郭なんじゃないか?外との関係じゃなくて自分のあり方だよ。背負っていかなくちゃいけない最低限の荷物だよ。例えばあたしだ。あたしは一人だ、それに気がついているだけマシだ」
解説にも引用されているセリフ。印象に残る。そして解説にも書かれていることだけど、この話に限らず、音楽の使い方が本当に上手で、惚れ惚れします。
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2004/11/19
- メディア: 単行本
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置いてけぼりになったような気がしても、走る理由が分からないうちは走る必要なんてない。走る人は周囲の景色が分からない。足もとに跳ねるバッタや葉っぱの裏にいるカタツムリに気づかない。夜明け前の空が透明なブルーであることや、秋が深まって息が白くなる瞬間や、じっと夜空を見上げていれば都会でもたくさんの星が見えてくることなどを忘れてしまう。
ゆっくり歩こう。いろいろ悩みながら。いろいろ考えながら。いろいろ眺めたり、発見したり、ため息をついたりしながら。どうせゴールなんて、そんなに変わらない。
この「よりみちパン!セ」というシリーズ、とても面白そうなので、他の本も読んでみたい。YAや児童のコーナーにも読んでみたい本がたくさんあるので、億劫がらずに手を伸ばすようにしよう。と思う。