抱腹絶倒

気になる部分 (白水uブックス)

気になる部分 (白水uブックス)

小川洋子とこの著者の対談を読んで、面白そうだったので読んでみた。真夜中に何度も声を出して大笑い。すっごく可笑しい。特にたまらなかったのは、寝る前に菜の花畑をイメージして、リアリティーを持たせるために蝶と案山子をあしらったら何故か河童が出現して、最終的にあたり一面が火の海になったというところ。

「真のエバーグリーン」の項を読んで気づいてしまったのは、サザエさんの音楽を私はしょっちゅう思い出していること。主題歌ではなく、話の途中で流れる、とある一曲を。サザエさん、幼い頃は毎週のように観てたけど中学生くらいからほとんど目にしていないというのに・・・。あと、ドラえもんがお話のタイトルを言う時の効果音とそれに続く一曲も、頻繁に頭をよぎっている気がする。ああ。

よしもとばななの「あったかくなんかない」という小説をの主人公を思い出した。もしかしたらばななさんはこの人のエッセイを読んでヒントを得たのかもしれない、なんて思った。

ひまだから、同じことをずっと考えて、ずっと疑問に思ったりしているのだった。(中略)その人独自の趣味や強迫観念をまがまがしいものとしないでつきつめていけば、どんどんどんどん楽になれるような感じがして、それから私はそういう、まるでむだっぽい考え事をする自分を恥ずかしく思うのをやめた。

今度なにか悲しいことがあったらこの本のことを思い出したい。

正しい保健体育 (よりみちパン!セ)

正しい保健体育 (よりみちパン!セ)

これも深夜に読んで一人爆笑。以前から気になってはいたけど、まさかここまですごいとは思わなかった。スカイフィッシュってなんだよ・・・。これはさすがに学校の図書室には置けないだろうな。出版社の男気に恐れ入った。一読の価値あります。
酔った勢いで母に「こんな本あるんだよ」と見せたら、タイトルと表紙だけ見せるつもりが、予想外に食いつきが良くて、目の前でじっくり読み始められて焦った。目が点になってた。半ば無理矢理取り返したら、呆れたように「これがトンデモ本ってやつね」と的確な指摘。「でも男ってそうよね、お父さんもそうだわ、ちょっと可哀想」などともコメントしていました。