馬鹿馬鹿しくて夢のある

恋するたなだ君

恋するたなだ君

西荻に引っ越したばかりの友だちに泊めてもらった翌日、古本屋を何軒かはしごして見つけて、文庫値段だったので購入に踏み切った。ばなな日記で名前を目にしてからずっと気になっていたのだけれど、我が街には藤谷さんの著作の蔵書は他館に2冊くらいしかなくて、まだ読んだことがなかったので。期待と不安とでそろそろ読み進めていた早朝、終わり近くの場面で、予想だにしなかった展開に一人声を上げて爆笑した。浮世離れした設定の話が、夢落ちで暗く終わるんじゃなくて、本当に夢のあるお話だったのでよかった。いい感じに馬鹿馬鹿しいし。読み終えて、明るい気持ちになれました。借りた本を期限内に読み終えるのに精一杯で、買った本は読めてなかったりするので(まさに本末転倒)あまり買わないようにしようと思っているんだけれど、これは買って正解。