きれいなものには毒がある

はちみつウォッカ梅酒を昨日ひとくち味見してみたら、おいしくてびっくりした。ウォッカだとアルコールがきつく感じられるかなと思ってたんだけどそんなことなくて、甘すぎずまろやかで、1ヶ月ちょっとしか漬けてないとは思えないほど。余りものを漬け込んだので、お酒の分量に対して梅がかなり多めだったのが勝因か。

住みかの改装工事がようやく終わりそう。3ヶ月以上もかぶせられていた半透明のシートが今日やっと取り払われて、ベランダからの景色がくっきりクリアに見えるようになった。丸い月がきれい。夜気がすずしい。

はじめての文学 小川洋子

はじめての文学 小川洋子

小川さんのここ最近の何冊かはとても好きなのだけれど、昔の作品はどこか怖いような感じがしてあまり読んでないので、ちょうどいいと思って読んでみたら、やっぱり怖かった。大人しい女の子がひっそり思い詰めた感じが。でも怖いというだけで片づけちゃいけない気がして、ゆっくり読み返したら、狂気や哀しみや喪失感をはらんだ静謐な世界が広がっていて、とてもきれいだった。奥深い。

終末のフール

終末のフール

面白かった。「冬眠のガール」の、のんきさ加減とか、いいなあと思う。重力ピエロはやっぱり体調が悪いときに読んだのがよくなかった気がする。読者の感想なんてお天気一つで変わる、というのはたしかに正しい。今度から伊坂作品は元気な時に読むようにしょう。そして、ごく私的なことだけど、昔セミの研究をしていて今は教師をやってる先輩と、伊坂ワールドは印象がすごくかぶるので、今度会ったら薦めてみよう。多分きっと好きだと思う。