あの影は君のようで

miyamya2007-10-08

高校からの友だちとお昼たべてお茶した帰り道、降ったり止んだりだった雨はすっかり上がって、雲の合間にとてもきれいな青空がのぞいていた。暮れていく空ばかり見上げながらゆっくり歩いて家に帰った。刻々と色の移り変わる雲と空がやけに胸に染みた。
グロテスクに形を変えて行く社会の網目のすき間をかいくぐって日々せわしなく過ごしてるけど、建物や電線の上に広がる空はずっと昔から変わらずそこにあって、日が昇って暮れて、雨が降って、季節が巡って、人はただ生かされているんだなーと実感した。いつのまにか刷り込まれた仮想現実を通してじゃなくて、自分の目で捉えた世界の姿をはっきり掴めたような気がした。錯覚でも構わない。
キンモクセイの甘い香りがそこかしこで濃く淡く漂っていた。家のそばで一番星を見つけた。