秋まっさかり

ひなたでうっとりさん

ここ数日なんだかやたらとよく寝ている。早くに眠って夜中に目が覚めても、起き出す気力が出ず、そのまま何もせず(明かりも消さずに)朝まで寝てしまう。気もちもどんよりと落ち込んでいる。こういう、理屈じゃなく暗い気分はちょっと久しぶり。人と話したりすると気が紛れるのだけれど、黙っていると泥船のように沈んでゆく。でもごはんは美味しいし、読書ははかどる。季節の変わり目を実感。

予定日はジミー・ペイジ

予定日はジミー・ペイジ

妊娠から出産直前までの日常が淡々と描かれていて、これまでに読んだ角田さんの作品の中で一番感情移入できたかも。細部にリアリティーがあって、どこかほのぼのしていて、すごく好きな小説。装丁も素敵。当たり本でした。丸かじりシリーズは、もはや、続いてくれてることがありがたい。新刊を手にするとほっとする。もし、日本語のわかる外人として読んだら別の面白さがあるだろうな、もしくは、海外にこういうエッセイがあったら読んでみたいなーと思う。国による食文化の違いってほんと不思議(もちろん、食に限らず文化の違いは数限りなくあるわけだけれど、食まわりに興味をおぼえるタチなので)。