スイッチオフ

朝帰り

金曜の午後あたりから、いきなり、何もしたくなくなった。といってもそれから二晩続けてライブに行ったり(仕事にだって行ったよ)、活動はしてたけど。ここ1ヶ月半くらい、わずかながら体重も落ちたし、比較的ずっと交感神経が活発だった感じ。その張りつめていた気がここに来てふいに緩んだのだろうか。今日は仕事は休みでオールのライブ帰り、食っちゃ寝で日中ずっとだらだら過ごした。父親が昨日田舎から戻ったので、早い晩ごはんに水餃子とお歳暮のしゃも鍋をたらふく食べてビールと赤ワインのんで、夜の7時まえにようやく深ーい眠りに落ちて、夜中の2時に目が覚めて、ふーよく寝た、状態です。緩急つけてマイペースでやって行こう。

とおくはなれてそばにいて―村上龍恋愛短編選集

とおくはなれてそばにいて―村上龍恋愛短編選集

タイトルと表紙の絵が好きでずっと気になる本だった。今回読んでみて、恋愛っていうか全面エロなんですけど、みたいな話もありつつ、高校生の頃(たぶん)に読んだ話がいくつも収録されていて、大人になった今改めてしみじみ感じ入った。本文のイラストも好き。

いい?本当は誰だって行くところなんかどこにもないわけじゃないの、そんなことを考えずにすむような何かをあんたは捜さなきゃいけないわけでしょ?行くところがあるっていったって、たいていの人は、それは用事があるだけなのよ、そこへ行けと誰かに命令されてるのよ、兵士から大統領までそれは同じだと思うわ、あんたのことを、逢わなくなってから徹底的に考えたの、あんたに才能があるかどうかなんて知ったこっちゃないけど、あんたは用事のない生き方をする人だな、と思ったのよ、それをやってれば、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい、それができなかったら、あんたは結局、行きたくもないところへ行かなくてはいけない羽目になるわけよ

別れた馬鹿男にこんなカッコイイ台詞を言ってあげられる女の人って素敵だ。これってきっと丸ごと龍さんの実体験だよな(少なくとも、読者にそう思わせるだけの説得力がある)。