日常サイケデリア
夜中、机に向かっていたら膝の上に乗っかってきたクロを見てぼけーっとしてたら、ゆら帝の「グレープフルーツちょうだい(ALTERNATE MIX)」がiPodから流れてきて、まるでクロの気持ちを代弁しているかのように思えて、シュールな気分を味わう。「さっきからあなたの目の前でおとなしく座っているだけの僕だけど」「お前の大事な冷蔵庫の中身を全部食っちまうぞ!」
あまり読書がはかどらなくて、酔っぱらっては読み散らかしてばかりの今日この頃です。かろうじて読み終えた本をいくつか。
- 作者: 伊集院光
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 単行本
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- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 単行本
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好きなブログでとり上げられていた2冊。
伊集院さんの方はふつうにたのしく読めた。中高生の頃、たまに親に隠れてこっそり深夜ラジオを聴いたりしてたけど、オールナイトニッポンの2部かなんかに出ていた駆け出しの伊集院さんや久本まさみがすごく面白かったのを覚えている。やっぱり人気の出る人は初めからして違うものだなーと。
「死刑」は、とても興味深い内容で、いろいろ考えさせられた。今年になって読んだ本の中で今のところだんとつの面白さ。多くの人に読まれるべき本だと思う。死刑について自分がいかに何も知らなかったのかよくわかった。閉鎖病棟に入院した経験のあるわたしには、死刑囚の閉塞感、孤独感、絶望感はいかほどのものか、想像はつかないんだけど、とてつもなく苦しいだろう、ということはちょっとだけわかる(ような気がする)。人間の社会で罪を犯した人を、死をもって人が罰するということ。とても難しい問題だから、わたしのようないい加減な人間はつい考えることを放棄してしまうけれど、世の中には四つ組でがっぷり取り組んでいる人がいるという事実に感動をおぼえた。
- 作者: 石田千
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2008/01/26
- メディア: ハードカバー
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- 作者: 石田千
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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今の自分の精神状態に千さんの文章がちょうど合ってたみたいで、以前より内容がすんなり飲み込めた。こんなギリギリなことを書いちゃってこの人は大丈夫なのかなーと思ったり、でもそれも芸のうちなのかな、と納得させられるしたたかさもあるような。日常サイケデイリアって感じ。
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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