私と山形

山寺

東北から帰ってきてからもしばらくはばたばた過ごしていて、ここ数日でようやくきちんと疲れが抜けてきた感じです。でも余裕ができたらできたで、いつのまにか何かできるような気になっていたけどほんとに何かできるのか?としゃがみ込んで地面に指でのの字を書く、みたいな気分になったりして。つまづいたり、立ち止まったり、後退したりしながらも、一歩一歩そのつど足を動かして進んで行くしかないってことかなと思います。

東北たのしかったです。山寺って「山にあるお寺」の一般名称だと思い込んでいたので、地名しかも芭蕉の句ゆかりの名所だとは恥ずかしながら全く知りませんでした。自然と文化が時間をかけて融和した、風情あるすばらしいところでした。翌々日まで筋肉痛が残りました。フランクロイドライトはとてもあったかいライブハウスでした(人も、ストーブも)。夕方みんなで食べに行った蕎麦は納得のおいしさ。ライブ後、Qちゃんの実家で母上お手製の料理の数々を大所帯で囲んでビールを飲みながら和やかに夜は更けて行きました。村山の星空やばかった。翌朝は温泉入ってバラ公園を流してから、仙台入り。主催のgoche'さんとネオブラ(って地元の人は略すらしいぞ)さんの心遣いが随所に感じられる粋なイベントで、長丁場だけど気分よくたのしめました。出番が最後でなかったら飲み食いしながら観たかったです。途中で抜け出して食べに行った牛タン定食でお腹いっぱいで倒れそうになりました。仙台に住む弟夫婦がライブ観に来てくれて嬉しかった。翌日は、はまださんに火星の庭に案内してもらったり、ようやくお会いできたみなちさんと飲みに行ったりと、仙台シティーライフを満喫しました。

仕事のあと深夜に車で出発して早朝に山形に到着したため、どうしても疲れが抜けなくて山形でも仙台でも他の方の演奏を聴きながらうとうとすることが多くて、普段だったら絶対もっとちゃんと聴くのに、と残念でした。失礼しました。石田さん特に心地よかったです(笑)

あと、今回はじめてご一緒したグーミ!3人とも仲よしでいい人たちで、ライブ観てさらに大好きになりました!わたしもグーミになりたい!と心から思ったです(メンバーに入れてくれ、ということではなく、憧れの意味)。いい出会いでした。他にも、仲よくしてくれた周りの皆さんや、優しく声をかけて下さった方々、ありがとうございました。

これまでにも地方出身の知り合いはたくさんいたけど、それぞれみんな、出てきた先の生活に合わせていたんだな、と旅から帰ってきてしばらくして気づきました。山形在住の人たち(ほこうしゃスズキくんやさいちゃんやケイスケさん)と話したときの記憶や印象から、漠然と見えてきました。首都圏に住んでると地元の先にまず東京が一大拠点としてあって、その先にさらに海外があるって段階を踏まえるのが大前提という気がするけれど、山形の人はその中間に対する意識が比較的薄そうな気がします。ライブハウスの数も情報も多くないし交通も不便だけどそれを乗り越えて集っている人たちは気もちが熱くて結束も強く、山形以外の国内だろうと海外だろうと、いいものはいい!とまっすぐ外に目を向けているような印象。そして根っこがどっしりしてる。あと人との距離感だったり、いろいろな点で、同じ日本に住んでいるといってもはっきりと違うようだなと思いました。首都圏のベッドタウンにずっと住んでいるとなかなか見えてこないところなので、なんというか、勉強になりました。森さんが山形にこだわる気もちが少しわかったような気がします。いつかまた行きたい。

たまには旅の写真を撮ろう!と思ってデジカメを持って行ったけど、結局そんなに撮りませんでした。


出発の夜、池袋深夜1時


仙台の高層マンション12階の夜明け


12階の朝の空