ふつうの人

ノートパソコンを買いました。年末、九州の田舎から父が戻ってきていたときに相談して、デルで注文して、先週末届いたのです。貧乏性のわたしには随分と思い切った決断でした。まだ全然使い慣れないけど、とりあえず、自室でネットが超快適に使えて、ミニコンポのスピーカーから音を出せることがとにかく素晴らしいです。食卓の家族共用デスクトップでしこたまためこんだCDデータ(400時間余り)をランダム再生するもよし、マイスペを渡り歩くもよし。コード類のうねうねが目ざわりなことをのぞけば、夢のようです。今年はこのお方とカセットMTRを使って音源を作成していけたらなと思ってます。

シズコさん

シズコさん

職場で予約待ちの人が延々途切れないのを見て、佐野洋子のエッセイけっこう好きだし、どれどれと思って予約を入れて待つことしばし。年末にやっと届いたのですが、他に読むものが結構あったので、ようやく読み始めたのは返却期限2日前の昨日。一息に読み終えました。これは、たしかにすごい本です。雑誌に連載されていたそうですが、佐野さんは、このことをただ書かずにはいられなかったんだろうなという気がします。人や、家族や、生きることの重みや手ざわりが、読んだ人それぞれに感じられる本だと思います。こういう本が世の中に求められているということに、なんとなく、明るい気もちをおぼえました。

 あゝ、世の中にないものはない。
 ごくふつうの人が少しずつ狂人なのだ。
 少しずつ狂人の人が、ふつうなのだ。