音楽は何のために
朝から何をする気にもならずにぼーっとしている休日、ネットでうっかりパフュームのライブ映像など見てしまった。3人の名前と顔も一致してないんだけど。最近iPodの総入れ替えをしてパフュームのアルバムを入れてみたのですが、あれmp3の軽い音で出先で聴くとやけにしっくり来ます。キラキラ音が、閉塞した時代の中での清涼剤って感じで、時代に求められている音なんだなと実感。けっこう変な振りだなと思いつつ3人がのびやかな手足を切れよく動かしている様子をぼけっと見つめていたら、ばななさんが村上龍について書いたエッセイの「『自分自身がきらきらしていることしか、他人にしてやれることはない』という思想」っていう一節を思い出しました。そしてふと我に返ると昼間から寝まき姿でブログ書こーとか思ってる自分・・・でもよく晴れた休日に部屋の中でたまに窓の外の青空など見上げつつのんびり過ごすのって幸せです。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: 単行本
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ちょっと長いけど引用します。
八〇年代の終わりごろ、あるF1ドライバーにインタビューする機会があって、印象深いやりとりがあった。
「F1ドライバーは、レース以外にも、マシンテストやタイヤテストなどでしょっちゅう走らなければいけないし、体調にも細心の注意を払わなければいけないので、羽目を外したり、なかなかできないですよね。普通の若い男みたいに、お酒を飲んで女の子とデートしたり、映画を見たり、パーティに行ったりしたいと思わないですか」
わたしがそういうことを聞くと、その二十代前半のハンサムなレーサーは次のように答えた。
「ぼくだって、女の子と遊びたいと思うこともあるし、それがどのくらい楽しいかも、知ってるつもりです。気に入った女の子と一緒に楽しいときを過ごすと、とてもいい気分になります。ただ、そのいい気分がどのくらい長く続くかというと、よくわかりません。しばらく続くでしょうが、何日も、何ヶ月も、何年も続くものではないと思います。それで、F1マシンでいい走りをすれば、ものすごい達成感がありますし、レースでいいタイムを出すと、本当に有頂天になります。そういうときに考えるんです。もしグランプリで優勝したら、どれほどいい気分になれるんだろうってね。さらに、年間チャンピオンになったら、どんなにすごい気分になれるんだろうって、想像するんです。女の子とデートしたいし、人生を楽しみたいし、いい気分になりたいと、ぼくもそう思いますよ。でも、それよりも、これさえ達成したら、喜びや、いい気分が一生続く、というような何かを、やり遂げたいと思うんですよ。ぼくにとってそれはF1を通じて達成されるものなので、女の子と遊べないとか、デートする時間がないということは、苦痛ではないんです」
自分の周りの音楽やバンドや自主レーベルやってる皆さんも、要はそういうことなのかなと思いました。
さて、土日ライブに出る予定です。よろしかったら是非。
3月14日(土)渋谷屋根裏 shibuyane presents「Drawingsレコ発ツアーファイナル」
open 17:00 start 17:30 adv.¥2000 door.¥2300
Drawings/キアロスタミ/六畳人間/オワリカラ/ソニックアタックブラスター/Clean Of Core/イナメナイ
3月15日(日)新宿MARZ 呼吸+パレード presents【ランコントル】
open 18:30 start 19:00 adv.2000/door.2500 (Drink代別)
Qurage / ar / Metro-Ongen / RECO. / and more...