「たより」


春の夜の調べ
闇にこだま響き
触れない君の面影に
包まれ まどろむ


さざなみ打ち寄せる
始まりはどこから
広がる空の色にまかせ
移ろい 流れる


せせらぎ ひたす つまさきに
おくれげ ゆらす そよかぜ
すいこむ ひかり あざやかに


いつか見た夢のよう
一緒に 隣で


羽根震わす夜明け
揺らぐ心のまま
甘い言葉に抱かれて
静かに 眠るよ