2010-04-15 ■ 「プロローグ」 やわらかな音で ドアを叩いて 眠りの中 遠ざかる 足音が響いた 朝もやの中に 取り残される あと少し 届かなくて ため息がこぼれた いつのまにかここに 迷い込んでいた 閉ざされた箱庭 扉開く鍵 今も見つからないよ どこへ向かおうか 夢なら醒めればいい そっと託した心の切れ端を たよりに 行こう 口笛は高く 空の彼方に こぼれた歌の欠片を 拾い続けている