「ビール」


寂しい夜にすきま風
君のいない私に慣れない
わかった顔されたくなくて
平気なふりで笑う


気持ちの奥に隠してる
ちぐはぐな心をごまかす
否定は胸に呑み込んで
あいまいに頷いた


泡で流し込んで忘れた
それでいいはずないのに


傷を見て痛みは見ない
日常に麻痺する感覚
本音はそっと忍ばせる
不確かな日々を悩む


いつまでも答えは出ないし
後戻りしたくてもできない
少しずつ変わって行く
君の知らない私になる


変わらず朝は来るけど
続く夢を待っている


泡で流し込んで笑った
ありえないことだけど


いつかまた
今度また
約束しよう


今日もまた
会えたなら
乾杯しよう


君のいない私に慣れない
君の知らない私になる