「星月夜」


晴れ渡る空
音のない青
眩しすぎる光
手をかざす


はやる心を
抑えきれずに
春の息吹吸って
駆け出した


できることなら今も
あの日に戻りたいけど


春の陽射しに
不意に気づいた
こんなにも寂しく
冷えていた


すり切れるほど
思い返して
角の取れた記憶
手放せず


よく似た僕らは今も
夢の中で出会う


つまづいて
泣き出した
子供の君を
照らす星月夜


大事なものを
探しに行こう
失くした歌も
すぐに見つかるから