「雨音」


降り出した雨に行く手を遮られて
軒先で雨宿り 空は鈍色


ため息が歌になる 雨音にのせて
僕だけの君になら素直になれるのに


気まぐれに雲は流れて何処へ向かう
ゆっくりと動き出す空を見上げた


つまらない冗談で笑い合った僕ら
思い出は泡のように はじけて消えた


いつになったらうまく言えるだろう
君だけの僕として隣にいさせて


いつになったら伝えられるだろう
癒えない傷跡も全て誇りに思うと
思い出は花のよう そっと手を振るよ


雨音は子守唄 君の街まで