2006-01-01から1年間の記事一覧

花影

天に咲く火の花 地に咲く野の花 空に消えた風花 水の面に映る影 ゆめうつつのあわいにゆらめく

ヒアカムズザサン

月も星も見えない この濁った空にも そう遠くない未来 陽はゆっくり昇り 夜を朝に染め上げる

明日また今日が

いい事もいやな事も丸めて投げて 洗濯機でざぶざぶ洗って まっさらな日差しの下 乾かして 何度でも新しく始めよう 明日また今日がやって来る

砂ぼこりまき散らす春風 日だまりのベンチで膝つき合わせ 三日後の約束 その先もずっとこんな風にいられたら おぼろに霞む僕らの未来も風に舞う

花かおる 水ぬるむ 君 晴れやかに 笑う

花 あっさりと散り 面影は しっかり 根を下ろす

月は満ち まあるく空いた 君の不在 うつろに響く 胸がらんどう

戯れ言

物語になんか興味ない 全然 ましてや伝説になんて 本質に近づきたいだけ どうしてみんなそんなにドラマが好きなのかな? たしかに 人間はパンのみに生きるにあらずだけど いつだって容赦ない真実に身をさらしていたい それでも物語をそれぞれの心の中に勝手…

ほんの昔

放課後 とびだした 遠まわり 寄り道 原っぱ 草いきれ 虫さされ ひっかく 摘み草 首かざり ただいま 行ってきます ランドセル 投げ出す 公園 鬼ごっこ いじめっこ しかめつら 泣き虫 笑い顔 つまずいた 足元 石ころ けとばした すりむいた 右ひじ 木のぼり 見…

春のうた

山の向こうの丘の上に 春を告げる花が咲いて 煙のように立ちこめる むせかえる花の匂いに 君の気配を思い出した いつかの夏の軒下に 置き去られて雨ざらし 色あせてひび割れて いつまでも忘れない かさついた冬の足音 はなやいだ春の足音 高らかな鳥のさえず…

presto

生活は様々な些事に満ちていて、悪くない日々、でもどこか上の空で君のこと考えてるのもほんと このあいだライブを見に行った街は昔バイトに通ったところで なんとなく憶えていた桜並木をライブ前に友だちと見に行った カップ酒を飲んでほろ酔いで見上げた夜…

旅先の夜の窓辺

ホテル5階にて 酔っぱらい

さくら

日が長くなってきた 起きると5時半でも外が明るい 早番を終えて外に出ても明るい 昨日の帰りは 空気がゆるりほどけているような 春にようやく肌で直に触れた気がした 桜並木をじっと見上げながら自転車をこいだ ところどころでつぼみがほころんで 花をのぞ…

直感バトン

一方的にブログを見させて頂いている知人の方から勝手に受け取らせてもらいました。「恋」おっこちる おとしあな「愛」つかめない なくてはならない

旅の朝

まだ普段の生活圏内にいるのに 旅の時間はもう始まっていて 目に映る景色は既に非日常のそれ 浮ついた足元がどことなくくすぐったいような 車窓が四角く切り取った夜明け前の蒼い街並に見とれ 開いたドアから流れ込む早朝の空気が顔を撫で 昂揚した気持ちは…

ループ

予期せぬ出会い 途切れがちな会話 だらしなく笑い合う 束の間の恋 気の抜けたコーラ 甘い横顔 にじんだ涙 肌の温もり 醒めない夢 飛べない翼 夕暮れの街灯り 夜明けの海鳴り 色あせた写真 声すら忘れたって 消せない日々の 愛しい記憶は 心の地層に 化石みた…

昨日の朝 洗濯物を干したあと ベランダの手すりの上を悠々と歩くクロに顔を近づけて 狭いひたいにおでこや鼻をすり寄せたら ほかほか温かくて すべすべ滑らかで 日だまりとケモノの匂い シアワセだなあ 今朝は曇り空 なのに何だかいい気分 君を好きじゃなく…

at a Yamanote line

秋葉原の夢 鴬谷の夢 暗い窓を眺める自分が 思い出にとらわれる亡霊のよう 今って何だ 過去は何処だ 宙ぶらり私 山手線ぐるり 夜のタイムマシン 帰り道がいつしか迷い道 近しい池袋は遠く彼方で淋しく僕らを待つ

緩衝剤

最近ライブの帰り道に必ず「8月の現状」を聴いていることに気づいた 昂揚した気分が少しずつ収まりつつも まだ日常に着地しきれずにいる時 ともすればさみしさに転びそうなむき出しの感情を やわらかな興奮がやさしく包み込んでくれる 片手で数えるほどの人…

snowed

朝から降っていた雪は夕方には止んでしまった アスファルトには殆ど積もらず 木々や人工物を白く飾ってる 傘さして歩いて仕事に行って 傘たたんで歩いて仕事から帰ってきた 音楽を聴きながらの片道35分 帰り道 桜の名所の公園は街灯がまばらで薄暗く 白く…

life is beautiful

久しぶりにまとまった雨の降った翌日 すっかり晴れた日曜日の朝の空気は きれいに澄んでしんと静かで まっすぐな朝日が世界を清めているようで おごそかな気配すら漂う 朝の教会の礼拝の雰囲気をなんとなく思い出した おはようございます 仕事へと自転車をこ…

hope

そこらじゅう裸足で歩きまわり 地べたを直に踏みしめ どこの誰でもない自分が 感じた瞬間を抽出する 気持ちの色を 頭の中の絵の具を混ぜ合わせて 描き出し とっておく それが私にとっての書き言葉 そうでなければ 私が書く意味なんてない 幸せな思想とは言え…

2005年のアルバム5枚

キセル「旅」 KODAMA AND THE DUB STATION BAND「IN THE STUDIO」 rei harakami「lust」 ゆらゆら帝国「Sweet Spot」 にかスープ&さやソース「イピヤー」 よく聴いた順です。 キセルは言わずもがな。内容もだけど、歌詞カードがすごく好き。色合いも、イラ…

2005年の10曲(順不同)

ハナレグミ「ねむるのまち〜Tidur Tidur〜」 アルバム「帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ」の中でこの曲が特に好きでした。恋愛の苦さと甘さの両方を感じて、すごく切なくなる。ギタレレ買いたい、なんて今ちょっと思ってます。関係ないけ…

2005年ライブ総括

1/30 原田郁子ソロ 九段会館 2/21 空想音楽会(湯川潮音、キセル、tico moon) 表参道FAB 3/15 フィシュマンズナイト(live:ポメラニアンズ) スターパインズカフェ 3/25 fuzz maniax(ポラリス、クラムボン、フジファブリックなど)SHIBUYA-AX 5/25 Yo La …